デュビス・モレノ氏にとって、今年のCOE に至るまでの道のりは大変険しく、逆境を乗り越えることの連続だったといいます。
幼少期、彼は自身の父親がコーヒーの収穫で苦労しているのを目の当たりにし、自分は別の機会を模索しようと決めました。ホンジュラスに家を建てるという目的の為、アメリカにて数年間働いた彼は、帰国後3 年間、繊維業界で働いていました。ところがある日、父親の農場を手伝っていた兄が脳卒中で倒れ、仕事ができなくなったと父親から連絡を受け、コーヒー産業の道に戻ることとなります。父親の農場と、新しく購入した農場の両方を管理する責任を引き受けていた彼は、兄がCOE に参加し、試行錯誤しているところを見て触発され、幾度も苦労しながらもスペシャルティコーヒーに献身する父の姿に突き動かされていき、COE の評価に値するコーヒーを生産するために必要なあらゆることを学んでいきました。今年、デュビス氏は、農園環境のさらなる向上を目指しておりましたが、車を失ってしまったために、延期せざるを得なかった。と無念の気持ちを募らせているデュビス氏は、そんな逆境に揉まれながらも、自身の目標を追求し、コーヒー産業での旅路を続ける覚悟を決めています。

農園名：ラストレスペニャス農園　　　国名：ホンジュラス　都市・地域：サンタバーバラ
標高：1,600m　　品種：パカス　　精選：Washed　　　スコア　87.96

焙煎士Pontaメモ
苦味★★☆☆☆　酸味★★☆☆☆　コク★★★☆☆　香り★★★★☆　ミルクとの相性★★★☆☆　口当たり★★★★☆
サンタバーバラらしい芳醇な香りと、すっきりとした飲み口、余韻がとても心地よいコーヒーです。